「世界中でケープペンギンを思う一週間」

提唱者からのプレスリリースがありました!!

 

「世界中でケープペンギン(アフリカンペンギン)を思う一週間」は、

10月9日(月)~14日(土)まで、

世界各国、日本各地で行われた「ケープペンギンの保全活動を推進するため」の

ムーブメントです。

 

その目的や詳細につきましては、

これまでもご紹介、ご報告して参りました通りです。

 

ここでは、このムーブメントの提唱者である

南アフリカ、ケープタウンにあるTwo Oceans Aquariumスタッフと親交のある冨澤様からいただいた情報と、

上田が「第11回国際ペンギン会議(IPC XI)」で得た情報とを

織り交ぜてご紹介して参りました。

【世界中でケープペンギンを思う一週間】についての拡散情報

 

 

日本各地で実施されたいくつかの活動につきましては、

すでに、各々の発信内容をご覧いただきましたが、

 

先日、このムーブメントの提唱者、

南アフリカ(ケープタウン)のTwo Oceans Aquarium から、

世界に向けて「プレスリリース」があったとのお知らせを、

冨澤様からいただきました。

 

以前ご紹介致しました通り、

冨澤様はTwo Oceans Aquarium スタッフの方と親交があり、

このムーブメントをいち早く詳細に伝えて下さいましたが、

今度は「提唱者サイドからの活動報告第一報」を教えて下さった・・・

というわけです。

 

 

「プレスリリース原本(英文)」は、以下(添付資料)でご確認下さい。

そのポイントをいくつかまとめてみましょう。

 

 

① このプレスリリースは、2023年10月14日(土)、

 ケープタウンのTwo Oceans Aquarium とその財団が公表したものです。

 

②このムーブメントには、

 12ヵ国、60以上の団体、

 数千人以上が参加したとのことです。

 

10月9日(月)、まず、タスマニア(オーストラリア)日本を皮切りに

 →アラブ首長国連邦(UAE)ヨーロッパ諸国アフリカ諸国カナダ

 →アメリカ合衆国中南米諸国と展開しました。

 

④このムーブメントは、2022年、

 「このままでは2035年までに

  ケープペンギンの野生個体群が絶滅する可能性が高い」

 という専門家の推計を受け、

 「そのような日を決して迎えたくない」考えた人々によって

 企画されたものです。

 

⑤提唱者(組織)としては、Two Oceans Aquarium 及びその財団以外に、

 フロリダ水族館(アメリカ)、ジョージア水族館(アメリカ)、

 ヴィクトリア動物園(オーストラリア)が参加しています。

 

⑥さらに、このムーブメントは、国連による

 「持続可能な開発のための海洋科学に関する10年(2021~2030)」運動の一環

 としても承認されています。

 

⑦このプレスリリースでは、

 今回のムーブメントを支援した冨澤様についても紹介されており、

 南アフリカでの一層の保全活動の展開と

 効果的な対策の強化を呼びかけています。

 

 

ケープペンギンは、

世界各国の動物園・水族館・鳥類園等の飼育・展示施設で

広く飼育されています。

 

日本でも、フンボルトペンギンに次いで飼育個体数が多いペンギンです。

 

また、飼育下での繁殖実績も良好なため、

「どこにでもいる普通のペンギン」、

「特別珍しくないペンギン」と

お考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、現実は、ここでご紹介しております通り、

最近数十年間で野生のケープペンギンは急激に減少し、

ナミビアと南アフリカとに残る野生個体群は

二万数千羽ほどだと考えられています。

 

1994年に、

私が南アフリカを訪れた時には16~17万羽いましたから、

最近30年間で85%ほどが姿を消したことになります。

 

「2035年までに野生個体群が事実上消滅する」可能性は

残念ながらかなり高いと言わざるを得ません。

 

ところが、

このペンギンを絶滅に追い込む人為的要素は、

ますます増えつつあるのです。

 

地球温暖化や気候変動による繁殖地の荒廃餌生物(イワシなどの小魚)の減少

沿岸開発、経済活動の拡大による繁殖地喪失

企業的漁業拡大による餌生物の乱獲・ペンギンそのものの混獲

ケープペンギンの密猟・密売の増加等々。

 

世界中のケープペンギン飼育施設では、

現在保有しているケープペンギンを大切に保持し繁殖させながら、

飼育下個体群を維持して教育活動を活発化させようと努力しています

 

だからこそ、南アフリカだけでなく、

多くのペンギン飼育施設がこのムーブメントを提唱し、支援しているのです。

 

また、間違っても、

ケープペンギンの密猟や密売を誘発したり助長したりしないよう、

注意していかなければなりません。

 

今回のムーブメントが終わっても、ケープペンギンの危機は去りません。

 

むしろ、大切なのは、

これからどのように「2035年の危機」を乗りこえていくのか?・・・ということです。

 

皆様のご注目とご支援とを、

引き続きケープペンギンに注いで下さいますよう、

改めて強くお願い申し上げます‼️

 

 

最後になりましたが、

添付のペンギングッズは、

Two Oceans Aquarium スタッフから冨澤様にプレゼントされた

「特製ケープペンギングッズ」です。

ケープタウンに行けば、手に入るかもしれません⁉️

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