渡辺佑基先生監修の新しいペンギン図鑑は
中身の濃い本格的ペンギンブックです‼️
9月27日(水)、
自由国民社から『絶景に生きるペンギンたちの図鑑』(135ページ、オールカラー、本体1,600円+税)
が刊行されました。
監修者は、
あの『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』(河出書房新社、2014年刊)
の著者・渡辺佑基(わたなべゆうき)先生です。
最近は、毎年数点くらいのペースで、
いくつもの国の出版社から
「ペンギン写真集」や「ペンギン図鑑」が刊行されています。
すばらしい装丁の豪華本から
手軽なペーパーバックの新書サイズのものまで、著者も様々です。
ですから、
この図鑑もこれまでのものと同じようなもの・・・
とお考えになるとは思いますが、お待ち下さい‼️
この図鑑は、大判ではないものの、
既存のものとは一味も二味も違う優れものです。
ネタバレしないように気をつけながら、
この新刊本の特長を簡単にまとめます。
【1】
第一線で活躍中の著名な研究者、
フィールドワーカーである渡辺佑基先生の体験や
「ペンギン研究の意味」、「ペンギンと気候変動との関連」について、
本格的かつわかりやすく解説されていること。
特に、冒頭、12ページにわたる渡辺先生の書き下ろし部分
「ペンギンの観察でわかる気候変動の影響」は、
ペンギンファン必読です。
【2】
1の書き下ろし部分には、
「ペンギン研究者になるにはどんなことが必要か?」
という問いへのヒントや具体例が隠されています。
【3】
「18種のペンギン紹介」の合間に、
4つのコラムがちりばめられ、
巻末には「ペンギンの分類と進化」に関する解説があるため、
単なる「図鑑」ではなく、
ペンギンの総合的解説書(あるいは入門書)
というべき内容になっています。
野生のペンギンたちと長期間じかに向き合い、観察し、
調査を重ねてきたフィールドの研究者がペンギンについて語ると、
こんなにすばらしい「ペンギン図鑑」ができる‼️
この新刊本は、それを立証した高品質の作品だと考えます。
ぜひ、皆様のご感想をお伺いしたいと思います。