5月28日(火)
『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ 増補新版』(青土社)を
出版致します!!
2006年、今から18年前、
岩波書店から同名の単行本『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』を
出版致しました。
「ペンギンと人間の関係史」を、
世界史的視点で、先史時代から「現代」まで概観した
初めての「文化史」として、多くの方々に眼を通していただきました。
今回、岩波書店様のお許しを得て、
この2006年版を基礎としつつ、内容と図版を増補した新版を、
青土社様から出版致します。
岩波書店版と青土社版との間に横たわる18年という歳月は、
著者としては、思いの外長く重いものでした。
この間、内外でペンギンに関する多くの単行本や論文が発表され、
多種多様なペンギン関連情報が流布されてきましたが、
それらの動きを「世界史的な視点」あるいは「文化史的な視点」から
総合的に把握・分析しようと試みた文献は、
残念ながらほとんどありませんでした。
岩波書店版も、「先史時代から現代まで」という時代設定でしたが、
正確には二十世紀後半~二一世紀初めにかけての状況については、
ほとんど触れられずに終わっていました。
そこで、今回の青土社版では、
この18年間に発表された「ペンギンと人間との関係をめぐる新たな論文や情報」の内、
重要なものを吟味し採り入れながら、
二十世紀後半以降二一世紀の二十年代初めまで「時代の枠組み」を拡張して、
「ペンギンの新たな変身」ぶりを解析しました。
その結果、岩波書店版は本文286ページ(「あとがき」含む)でしたが、
青土社版は本文420ページを超えることになりました。
また、掲載図版も、岩波書店版に比べ60点ほど増加しています。
岩波書店版の「第1章~第5章」までの間にも
新たな『小見出し』をいくつか挿入。
さらに「第6章」を加筆して
『二十世紀後半以降の同時代史』を増補しました。
この「増補新版」のご予約・ご購入につきましては、
『青土社専用サイト』にてご確認下さい。
「ペンギンと人間との関係史」や
「ペンギンの研究・保全活動の経緯」について関心をお持ちの方々、
オオウミガラスの絶滅や
動物園・水族館でのペンギン飼育史に興味をお持ちの方々など、
多くの方々にご一読いただき、
ご感想、ご意見をお寄せいただければ幸いです。