8月25日(日)に日間賀島で「行方不明」となった

ケープペンギン(メス・6歳)が、2週間後の9月8日(日)、

約45キロメートル離れた地点で無事「確保」されたというニュースが、

9月9日(月)に報じられました。

 

その詳細につきましては、以下でご確認下さい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6328ce9ad3432806ef64f646bd62a4f20bfe7234

 

まずは、「ペンギンの捜索」にあたられた皆様、

貴重な情報を提供下さった方々、

そして実際の「確保」作業にあたられたスタッフの皆様・・・

全ての方々のご努力、ご協力、献身的な活動に敬意を表します。

 

皆様の我慢強く、決め細かな活動がなければ、

このような結果にはつながらなかったと考えております。

 

 

ところで、日本沿岸部で「海に出たペンギン」には、

様々な「危険」が待ちかまえています。

 

海上・海中では、サメ、オニカマスなどの捕食者、

漁網、定置網、海洋ゴミ、流出重油、船舶のスクリューなど。

陸上では、イヌ、ネコ、キツネ、タヌキ、イタチ、ハクビシンなどの

捕食者、車、側溝など。

南半球に生息する野生のペンギンたちも、

このような「危険」と常に隣り合わせで生活しています。

 

今回「行方不明」となったケープペンギンは、

このような「危険」が待ち受けている中を、

2週間、無事生きぬいたのですから、

「幸運」だったと同時に「たくましさ」を発揮したと言えるでしょう。

 

野生のペンギンたちは、

どんな種類であっても、とても「たくましく頑健」です。

よほど特殊で過酷な状態にならない限り、

簡単に「大怪我」をしたり「餓死」したりしません。

それは、今回のケープペンギンが証明してくれていますね。

 

 

大事なことは、そんな「頑健なペンギン」たちが、

いま、「種としての絶滅の危機」に瀕していることです。

現在、野生のペンギンは18種いますが、

その内11種に「絶滅の危機」が迫っています。

 

つまり、「南半球の海と陸」では、

「たくましいペンギン」たちを「絶滅に追い込む」ほどの、

様々な環境変化や「人間によるストレス」が急激に増加しているのです。

 

今回のできごとをきっかけに、

「野生のペンギンたちの現状と未来」について、

考えていただければ幸いです。

 

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