ペンギンたちと意思疎通できる未来へ。
ペンギン語の翻訳に挑戦!

目の前にいるペンギンが何を話しているのか、「ペングイッシュ(ペンギン語)」がわかるとしたら、「ペンギンガル」のようなデバイスができるとしたら…
まずは楽しそうだと思いませんか? でも、それは楽しいだけではありません。

動物園や水族館で毎日ペンギンと接している飼育技術者は、鳴声の特徴から行動識別や一定数の個体識別はできるそうです。しかし、情報を蓄積・解析すれば、鳴声で全飼育個体の行動識別ができるようになるかもしれません。それは、きっと飼育管理技術の向上や動物福祉の向上に役立つことでしょう。さらには飼育下に留まらず、野生下においては非捕獲・遠距離での調査研究や保全への取り組みにも応用できるかもしれません。

ペンギン大学では、長崎ペンギン水族館のご協力をいただき、フンボルトペンギンの飼育展示スペースに監視カメラを設置、長期間の映像と音声データを解析し、行動と鳴声の紐づけをしていくことと致しました。日常の行動と鳴声の関連性はもちろんのこと、繁殖期や換羽期などの季節的行動と鳴声の関連性も記録・解析していきます。

さらに次の段階では、他の施設でもフンボルトペンギンの情報収集・解析を実施、隔地間の個体群とのコミュニケーションが成立するのか、ケープペンギンやマゼランペンギンなど近縁種間ではどうか、ジェンツーペンギンやアデリーペンギンなど自然界では生息域が大きく異なる種とではどうか…。

今回得られるであろう成果を元に、ペンギンのコミュニケーションについてどんどん紐解いていきたいと考えています。

今回、クラウドファンディングにより監視カメラの設置・運用、データ解析の費用などを募ります。プロジェクトの一員として、シチズンサイエンスの担い手になりませんか?ご検討いただければ幸いです。

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