ケープペンギン(アフリカンペンギン)を飼育している
動物園・水族館・鳥類園の皆様へお願い申し上げます‼️
9月17日(日)以降、
「世界中でケープペンギンを思う一週間」
というムーブメントについてお伝えしております。
大牟田市動物園【世界中でケープペンギンを思う一週間】についての拡散情報
専門の飼育施設で
ケープペンギンに日々接していらっしゃるスタッフの皆様は
既によくご存知の通り、
最近半世紀の間にこのペンギンの野生個体群は急激に減少し、
特にこの10年間では、
【種としての存続が難しくなるレベル】まで
減少しつつあると懸念する専門家が増えております。
実際、9月3日~9日にかけて
チリで開催された第11回国際ペンギン会議(IPC XI)の場でも、
地球温暖化、気候変動、海洋汚染、餌生物の乱獲などによる餌不足や
鳥インフルエンザの蔓延、
ペンギンの混獲・密猟などによって、
さらに個体数減少が加速しつつあることが報告されました。
昨日=9月28日(木)付でご紹介した
実は、冨澤様のお知り合いである
南アフリカの『TWO OCEANS AQUARIUM』のスタッフが
作成したリーフレットでした。
世界各国の動物園や水族館では、
2016年現在、3,842羽のケープペンギンが飼育されており、
2023年現在では、
おそらくその数は4,300羽を超えるのではないかとも考えられています。
一方、
ナミビアと南アフリカに分布する野生個体群は、
2016年現在、約25,100つがい(成鳥約50,000羽)、
2023年現在は約22,000つがい(成鳥約44,000羽)前後ではないかと
推計されています。
ということは、
現在、野生のケープペンギン(成鳥)の
約10%に相当する個体が飼育されている
とも言えるのです。
日本でも、
全国各地の飼育施設で多くのケープペンギンを観察できます。
フンボルトペンギンに次いで
二番目に飼育個体数が多い種類ですから、
ひょっとしたら「ごくありふれた普通のペンギン」だと
思われているのかもしれません。
先ほどご紹介した
南アフリカのTWO OCEANS AQUARIUM でも
ケープペンギンが飼育されていますが、
地元の水族館だけあって、
常にこのペンギンを巡る環境問題や
保全活動に関する情報発信、
教育活動を積極的に行っています。
添付の写真(4枚)は、
2016年に撮影した水族館と情報発信の様子です。
今回の機会『世界中でケープペンギンを思う一週間』を利用していただき、
日本でも、
ケープペンギンが直面している深刻な問題について、
動物園・水族館・鳥類園などでの情報発信を
積極的に行っていただきたいと考えております。
関連の皆様のご理解とお力添えを、
改めて心からお願い申し上げます。