ペンギン大学はNHKの人気番組「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」の海外ロケに技術スタッフを派遣しています。2019年1~3月には冨田航研究員が「ワイルドライフ」ジェンツーペンギンのフォークランドロケに、2019年11~12月には鈴木起世美研究員が「ダーウィンが来た!」マゼランペンギンのアルゼンチンロケに参加しました。
ジェンツーペンギンの回は特に人気があり、これまで何度も再放送されています。ペンギン界で最も速く泳ぐスピードスターは、地上でも爆走していました。親から子へ、走りの猛特訓が印象的です。比較対象として、冨田航研究員が映っていたりもします。
出発前には「体重を教えてください」と言われたそうです。フォークランド諸島内の移動は小型機で便が少ないため、機材の重量や個数だけでなく、手荷物やスタッフの体重の情報も求められるそうです。ロケ地は最果ての地、強風で寒い、インターネットは繋がらない、お店などひとつもない、正にワイルドライフだったようです。
マゼランペンギンの回もとても貴重な生態を見せてくれます。あるペアの産卵、子育てを継続的に観察することができました。子育て中のペアがエサを獲りに海に出ている間に、巣穴の前に陣取ってヒナの撮影をします。そんな中、親鳥が波打ち際に帰って来るのを双眼鏡で個体識別し、機材撤収のタイミングを知らせるという、ペンギンマニアの能力を存分に発揮したのが鈴木起世美研究員でした。これがなければ撮れなかった映像が盛りだくさんです。
また、鈴木起世美研究員は、日本から折り紙を大量に持っていきました。得意のペンギン折り紙は現地の関係者に大好評!日本文化の発信にも一役買ってくれたようです。
もちろん、ペンギン以外の回にも参加しますし、現在は国内ロケが中心です。海外ロケが再開される時には、次のペンギンも狙いたいですね。